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福岡県北九州市小倉南区津田5丁目1−5
当院では筋萎縮性側索硬化症(ALS)、筋ジストロフィー、パーキンソン病などの神経難病の患者様が療養されています。
リハビリテーションスタッフが中心となり、病状の進行により全身の筋力が低下しコミュニケーション障害がみられる患者様へのコミュニケーション支援にとりくんでいます。
コミュニケーション障害について |
神経難病の中には、全身の筋力低下により舌や咽頭・四肢の機能等に支障をきたす患者様が存在します。
理解はできているが、表出が困難になりコミュニケーション障害がおこります。
【コミュニケーション障害の末期症状】
●Minimal communicatinon state(MCS)
最小限のコミュニケーション状態 小指を動かしたり、瞬きだけで意思を伝える
●全随意筋麻痺 =Totally locked-in state(TLS)
感覚や思考は病前と同じにも関わらず、 一切の筋肉が動かず、瞬きすらできない状態
・体が動かせないためジェスチャーはできない
・表情を出せなくなる
・口を動かせなくなる
・声を出せなくなる etc…
機能の評価 |
機能障害は同じ神経難病でも多様であり、また病期によっても変化します。
医療スタッフにより、患者様の身体機能・コミュニケーションの状態を把握し適切に機能の評価をすることが大切です。評価により基盤環境設備(ローテク)と応用環境設備(ハイテク)の使い分けや、機器の形状や位置などの検討を行っていきます。
コミュニケーション機器の導入について |
コミュニケーション障害によりコミュニケーションに支障をきたした場合、意思伝達装置などの代替コミュニケーション機器が有効です。本人の意向と能力・家族の支援・支援体制を総合的に判断しコミュニケーション機器の導入をおこなっています。
症例研究・研修、カンファレンス |
患者様がより良い入院生活を送るうえで、コミュニケーション支援は非常に重要になってきます。
当院では定期的にカンファレンスを行い、医師・リハビリテーションスタッフ・看護師・ケアワーカー・栄養士・ケアマネージャー・薬剤師など多職種で患者様の状態・機能を共有評価し円滑に支援を行うことができるようとりくんでいます。
また、リハビリテーションスタッフが中心となり症例研究・研修を開催し今後のコミュニケーション支援に役立てています。
【カンファレンス、研修の様子】